「愛人ラマン」(15)ー中華街の門はどこ?:映画ロケ地パーフェクトガイド
2016年8月 ベトナム旅行
前回のエントリーではショロンの愛人の家を紹介いたしました。
こちらはTim dollingさんの調査で特定されており、訪れてみてなるほどと実感できました。
では、二人がリムジンで乗り付けて入る中華街の門は一体どこだったのでしょうか?
現地を見学して感じた印象からの推理してみます。
実際ショロンの町を封鎖して撮影されたとありますので愛人の家の近くにあるのではないでしょうか?
ショロンを訪れたフランス人少女と中国人青年が中華街のの門に車で到着するシーンは最もショロンの雰囲気を現しています。
二人が昼下がりのショロンのショロンに到着して愛人の家に向かうところです。
太陽はほぼ真上から照らし、クルマの影はやや手前側にのびています。
カメラが北から南へ向けて設置され、クルマは西から東へ向かって中華街の門に停まったと推定されます。
撮影シーンを拡大すると、門の通りの突き当たりの南側にビルが見えます。
突き当たりの道路は繁華街で大きなビルが建つ通りのようです。
通りの建物はコロニアル風の雰囲気がうかがわれます。
現地で、愛人の家に向かう通り、グエンアン(Nguyễn Án)通りを、当時のメイン通りのチャンフンダオ(Trần Hưng Đạo)通りの方に南にみてみます。
正面のビルがなんだか当時の面影がうかがわれます。
では、グエンアン(Nguyễn Án)通りの北側はどうでしょうか。
グエンチャイ( Nguyễn Trãi)通り突き当たった通りの入り口にゲートが設置してあります。
ゲートはKHU PHỐ VĂN HÓA(Cultured Quarter)と書かれていて、この周辺が文化財地区として指定されているのでしょうか.。
かつて、このゲートの場所に中華街の門があったのではないでしょうか。
グエンアン(Nguyễn Án)通りのコロニアル風の建物を見ていきましょう。
こちらは愛人の家があるプーディン(Phú Đinh)通りの入口のカフェです。
カフェから北にはおしゃれなテラスの家があります。
上の家を北から見たところです。窓には格子戸が残っています。
さらに北側のお店です。
このあたりはなかなかいい感じの家があり、文化財地区とされているのも納得です。
結婚式の後、愛人の家で待っていましたが、中国人青年は現れず、夜になり寄宿舎に帰るシーンを見てみましょう。
二階のテラスに円柱がある家とその奥に少し道路側に出たテラスのある家が見られます。
このあたりのイメージがこの通りに似ているようです。
こちらが、二階に円柱が施されたテラスのある家です。
ひとつ疑問が残りました。
二人が中華街の門を通って愛人の家に向かう途中のシーンです。
門の後ろには立派なテラスがあるコロニアル風の大きな建物が見えます。
現在では、このような建物はありません。
時の経過でなくなってしまったのでしょうか。
最後に推理のまとめです。
1991年当時、けたたましく人々が往来するショロン地区の中心で撮影することは容易なことではなかったと思います。
グエンアン(Nguyễn Án)通りとプーディン(Phú Đinh)通りの周辺は主要道路から奥まっていて、しかもコロニアル風の雰囲気を持つ絶好のロケ地だったのではないでしょうか。
2つの路地を封鎖して、中華街のロケを行った。
これが私の推理です。
ちなみに、中華街の門にクルマで乗り付けるシーンは2回あります。
最初は昼下がり初めて訪れたシーン。
もう一つは放課後、夕方近く、少女だけがリムジンに乗ってくるシーンです。
実は2つシーンとも同じカットを使用しています。
さすがに交通量が多いグエンチャイ( Nguyễn Trãi)通りで時間が異なる2つのシーンを撮ることはできなかったのではないでしょうか.。
ショロンに来られたらぜひ訪れてください。オススメです。
中華街の門と思われるグエンアン(Nguyễn Án)通りの入り口はこちらです。
(マップのマークが少しずれて表示されるようです。)
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