「愛人ラマン」(13)ーサイゴンのリセ(Lycée Chasseloup-Lauba)はどこ?:映画ロケ地パーフェクトガイド
2016年8月 ベトナム旅行
Rex hotelを出発して最初に訪れたのは少女が通っていたサイゴンのリセ(高校)「Lycée Chasseloup-Laubat」のロケ地です。
場所はホーチミン市の中心1区とショロンの中間あたりにあります。
リセのシーンはサイゴンで撮影したからこその雰囲気が伝わります。
マルグリット・ヂュラスが実際に通っていたのは高校はもっと中心部の高校でした。
アノー監督はこの高校を撮影に選びました。
撮影に使われた「Le Hong Phong (レ・ホン・ポン)High School」は、とてもわかりやすい場所にあります。
道路を挟んでホテル・ニッコー・サイゴンの目の前にあるのです。
こちらのホテルに泊まられた日本の方はたくさんおいでだと思いますが、まさか1991年に映画のロケ地であったとは思われないでしょうね。
撮影のころは中心部から少し離れていたので、撮影しやすかったのかもしれません。
1991年のホーチミン市の中でこのような撮影ができたことに驚きます。
平日の訪問でしたので授業中でした。
門の外から内部を眺めるだけでしたが、校庭の中に入ってみたかったです。
中には生徒たちが佇んでいました。
映画では「Lycée Chasseloup-Laubat」の銘板がかかげられている校門です。
現在はかなり無骨な校門となっています。
前庭は撮影時の雰囲気を保っています。
映画の名シーンは少女と中国青年の交際のうわさが広まり、少女が仲間はずれにされた中庭のシーンです。
美しい中庭です。
望遠で拡大してかろうじて中庭の雰囲気がうかがうことができます。
今はその廊下に大勢の生徒たちが佇んでいます。
リセの前は広い道路となり、もはや撮影当時の面影はわずかですが、よく見ると少しだけ雰囲気が残っています。
歩道に残された街路樹ははもしかしたら撮影当時からの残された木々ではないでしょうか。
ここまで、エントリーを書いていて映画のシーンのある不自然さに気がつきました。
撮影当時の学校の壁面の様子です。高い壁があります。
こちらは、遅れて登校する少女が、校門の前で待っているリムジンの中国人青年を見つけて駆け寄るシーンがあります。
少女の心が青年に向かっていることをあらわす名シーンです。
少女が歩いているシーンの壁は低く上部は鉄格子になっています。
そしてリムジンのガラス越しのキスシーンになります。
時間のない少女は門の方に走ってゆきます。
あれ?門に学校の銘板がありません。
そのすぐあとに、学校名がある校門のシーンに変ります。
さすがにリセの真ん前でリムジンが待っていた設定ではないようです。
人目につかないリセの手間で待っていたのですね。
Le Hong Phong (レ・ホン・ポン)High Schoolの場所はこちらになります。
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